【 解説 】 ※ 画像クリック拡大表示
〔 切石(きりいし)〜 畠山重忠の切石 〕 秩父の豪族 畠山重忠公は、鎌倉幕府の重臣で将軍源頼朝公に召され、いつも鎌倉街道を通って出府していた。ある時、重忠公一行がいつものように秩父から山伏峠を越えて名栗を通り、小沢峠を過ぎ、松ノ木峠に向かう途中、突然一寸先も見えない霧にまかれ名坂の山中に迷い込んでしまった。重忠公は「これが噂の妖怪の仕業か」と、腰の大刀を抜き渦まく霧目がけ、気合するどく切り下ろすと、大きな悲鳴とともに霧は忽(たちま)ち消え、足元に見事真ふたつに切られた石が落ちていた。重忠公一行は無事、松ノ木峠を越え、鎌倉に向かうことができた。地元の人々は「畠山重忠の切石」と呼び、この山道を通り育林に励んだそうだ。
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