【 コメント 】 屋根付きの案内表示(木製の標柱)が面白いと思った(左の画像)。逆光のため標柱に書かれている文字のあたりが暗くなり、書いてある文字が分かりにくかった。ピント調節で「明るめ/暗め」に測光する場所を変えながら、同じ標柱の写真を何枚も撮影した。ちょうど坂の上から、竹で編んだ籠を背負ったお年寄りが下りてきて「写真撮ってくれて、ありがとね」と言った。感謝の言葉の意味がよく分からず、「屋根付き表示が、 城下町らしい雰囲気でいいなと思いました」と返したら、「案内表示をたてるのに、若い衆がいろいろ苦労していて、金属製の標柱にしようという話もあるみたいだけど...」とのこと。話を聞くと、「若い衆」というのは、息子さんか息子さんの世代で「菅井同志会/同志会名所旧跡保存会」所属の人たちか、関係者の方たちを指しているのではないかと思われる。いい機会なので「大久和」という地名の読み方を聞いてみた。「おおぐわ」とのこと。「私らは『おおがぁ』(「ぐ」と「わ」をほとんど同時に言うような発音)と言ってます」。「ぐわぁ」?「がっ」?「ぐゎっ」? 自分でもいろいろ発音してみたが、おばあちゃんのような発音にはならない。「これから伏馬田城址へ行って、伏馬田入口バス停へおります」と言ったら、「伏馬田城址ももう少し整備するといいんだが、何んにもないとこだよ。熱中症に気をつけてね」と気遣ってくれた。立場があべこべになってしまった。農作業するような格好だったので「おばあちゃんこそ、気をつけて下さいヨ」と言って別れた。別れ際のおばあちゃんのニコニコした笑顔が印象的だ。
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