【 解説 】 ※ 画像クリック拡大表示
〔 旧制神中(じんちゅう)生徒による植林事業について 〕
ここ二子山は、頂から西に相模湾を望み、麓に森戸川の水源を擁する景勝の地である。この掲示板の右下、急峻な山腹に、旧制県立横浜一中(神中)の生徒が杉や檜を植林した。昭和14年に学校と地主とで報国造林契約を結び、翌15年から19年にかけ、京急新逗子駅から徒歩でトンネルをくぐり、川を渡って急斜面を這い上がりながら、2メートル余りの竹藪を蝮に気をつけ、特注鎌を振るって苅り、苗を植え、川から水を運んでは潅水した。枯れた苗は植え替え、約3千本の植林を完了したのである。戦後、神高生(現希望ヶ丘高校生)によって下苅り等が数年間行われた。現況は、水源涵養林として、森戸川の流れを生み、環境保全に貢献している。なお、この掲示板は現地主・鈴木久彌氏のご厚意により、往時を偲んで建立するものである。 財団法人桜蔭会(神中・神高・希望ヶ丘高 同窓会)2007年6月吉日之建
|