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ぬた場 〕 ぬた場は、山の中にある窪地に水がたまったところです。ここは、イノシシやシカなどの動物が体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所です。カエルの産卵場にもなっています。野生動物たちがこのぬた場で転がりながら、背中の虫をとったり、かゆみを取るために転がって地面にこすったりします。動物の足跡がぬた場に残っていることもあります。この森では、イノシシやニホンジカ、ツキノワグマが利用していることが分かっています。
《 足跡を探してみよう 》
イノシシ ~ 低山帯から平地にかけての雑草が繁茂する森林~草原に生息し、水場が近い場所を好みます。
ニホンジカ ~ 明け方と夕方に活動します。草や木の葉、ササ、果実などを採食し、餌の乏しい冬季には樹皮も食べます。
ツキノワグマ ~ 夜行性で、昼間は樹洞などで休みますが、果実がある時期は昼間に活動することもあります。