【 解説 】 ◆ 画像クリック拡大表示
〔 山の名前・読み方 〕
山などの名称 |
方角案内板(現地) |
藤野観光協会 |
『日本山名事典・改訂版』 |
自分なりの結論 |
明王峠 |
みょうおう Pass
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めいおうとうげ みょうおうとうげ
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みょうおうとうげ |
連行峰 |
連行山
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連行峰
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連行峰・連行山
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連行峰 れんぎょうほう |
生藤山 |
Mt. しょうとう
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しょうとうざん
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しょうとうさん
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しょうとうざん |
三国山 |
三国山
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三国山
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三国峠(みくにとうげ) 三国山(みくにさん・みくにやま)
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三国山 みくにさん |
「三国山(みくにさん)」・「佐野川峠(さのがわとうげ)」について
「甘草水(かんぞうみず)由緒」の案内板(右の画像参照)に『新編相模国風土記稿(しんぺんさがみのくにふどきこう)』の一文が記載されている。振り仮名つきで「三国峠(みくにとうげ)」の記述がある。また、『三省堂・日本山名事典・改訂版』の「三国峠」の項目には「甲斐・武蔵・相模3国の境であった」との記述があり、「甲斐国(かいのくに)」・「武蔵国(むさしのくに)」・「相模国(さがみのくに)」の3つの「国(くに)」にまたがること |
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から、「三国山」の読み方は「みくにさん」ではないかと考えた。「佐野川峠」についても、同案内板に「狭野川(さのがわ)」→「佐野川(さのがわ)」との村名推移の経緯が書かれている。「佐野川峠」の読み方は「さのがわとうげ」ではないかと思う。 |
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〔 佐野川:甲州裏街道やすらぎの小径 和田峠〜陣馬山・生藤山 〕 「和田峠」は相模からの呼び名であり、八王子からの元々の呼び名は案下峠(あんげとうげ)であったと言われています。峠の頂上は、陣馬山・生藤山へ向かうそれぞれの登山道の入り口になっています。陣馬山(じんばさん)は、八王子と相模原市緑区(旧:藤野町)との境界にある標高854.8mの山で、県立陣馬相模湖自然公園に指定されている景勝地です。また、生藤山(しょうとうさん)は、東京都西多摩郡檜原村と相模原市緑区との境界にある標高990.3mの山で、同じく県立陣馬相模湖自然公園に指定されています。
〔 高尾鳥獣保護区・特別保護区 区域案内図 〕 ※ 案内図には太い赤い線で囲まれた範囲が示されている。中心は高尾山周辺で、赤い斜線の区域になっている。その外側(太い赤い線で囲まれた区域)は、北は「陣馬街道」、西は「陣馬山」、南は「草戸峠」、東は「町田街道」まで達している。
〔 桧原南部 都自然環境保全地域 〕 この地域は、自然林へ移り変わりつつある雑木林が、まとまって残っています。植物相豊かなこの林は、多くの野生鳥獣の良好な生息地となっています。この貴重な自然林を将来の世代に引き継ぐため、東京都は、土地所有者の御協力を得て、この地域を、保全地域に指定しました。
指定年月日:昭和55年4月30日 / 指定面積:397ヘクタール 多摩環境保全事務所自然保護課 東京都
〔 関東ふれあいの道 〜 富士見のみち 〕 このコースは、奥多摩の名山「三頭山」から派生する長い尾根道の一部分をたどるものです。コース中程の「三国山」は東京都と神奈川県・山梨県の境が接しているところです。コース周辺はニホンザル等の野生の生き物が豊富なところで東京都自然環境保全地域に指定されている場所もあります。夏には草深い尾根道も、冬になると雪をいただいた富士山や丹沢・奥多摩・奥秩父の山々の姿を楽しめます。
〔 甘草水(かんぞうみず)由緒 〕 景行天皇(けいこうてんのう)40年 日本武尊(やまとたけるのみこと)、東夷征伐(とういせいばつ)の時、三国峠(みくにとうげ)に軍を憩(いこ)ひ給(たま)ふに、山上に水なく、諸軍勢(しょぐんぜい)、渇(かわき)にたへず、爰(ここ)に於(おい)て尊(みこと)鉾(ほこ)を以(もっ)て岩頭(がんとう)を穿(うが)ち給(たま)えば、清泉(せいせん)忽(たちま)ち湧出(わきだ)し、軍士(ぐんし)を養(やしな)ふに足(た)れり、尊(みこと)大(おおい)に喜び狭野尊(さののみこと)の賜(たまう)なりとのたまひ、即(そく)泉(いずみ)を甘草水(かんぞうみず)と名(な)づく、下流(かりゅう)をば狭野川(さのがわ)と呼ぶ、遂(つい)に村名(そんめい)となる。後(のち)に佐野川(さのがわ)と書換(かきか)ふ。 新編(しんぺん)相模国風土記稿(さがみのくに ふどきこう)より 神奈川県
〔 甘草水の由来と背陵山脈(せきりょうさんみゃく)について 〕 藤野町の背陵山脈にある相武甲にまたがる三国山は、三国峠とも呼ばれ、この付近の山並みには、日本武尊の因んだ伝承が多い。かつて東征の折、この山に兵を進めたが水が無く奥は難儀した。そこで尊は手にした鉾で一つの岩頭を打った。なんとそこから水がコンコンと湧きだし、兵の士気が大いにあがりその泉が甘草水だと言う。この山の東には、町の最北端で昔、「きつと山」と呼ばれた生籐山(今では桜の名所として多くの人々に親しまれている)、その隣が町の最高峰の茅丸がそびえる、東にのびる尾根をたどると連行山や大ゾウリ山、醍醐丸を越えると醍醐峠(昔、都へと醍醐が越えたと言われる)、高岩山を越えれば和田峠(峠道は甲州街道の裏道として利用されてきた)、峠の南にそびえるのが陣馬山である。 記
甘草水の整備事業は、神奈川県津久井地域県政総合センターにより、平成17年度に多くのボランティア等により完成しました。末永く山を愛する人々の手により保存されます事を願っています。 平成18年1月 藤野町山岳協会・NPO北丹沢山岳センター <協力>(有)永井土木・東斐山岳会・藤野山岳会・藤野里山クラブ
〔 津久井の名木 カシの群生 〕
科目:ぶな科コナラ属
樹高:18メートル / 樹齢:推定500年
特徴:山地に自生する常緑高木。カシにはいくつかの種類があるが、いずれも堅果をつける。材は堅く建築材などに用いられる。高さ20メートルになる。
所在地:藤野町佐野川2747 / 管理者:熊野神社
(財)かながわトラストみどり財団・津久井地区推進協議会・藤野町 平成13年3月設置
〔 熊野神社とその社叢(しゃそう)〕 此の地(藤野町佐野川1,212番地)には、熊野神社と共に御嶽神社・八坂神の三つの氏神が祀られています。熊野神社の御神像の箱書きには、弘長3年(1264年)と誌されており、鎌倉時代の後期に此の社が創建されたものと推定されます。現在の社は、江戸時代中頃に改築されたものと言い伝えられているが、詳細は不明です。八坂神社の神輿は嘉永3年(1850年)相州半原村柏木右忠郎という宮大工の最後の作です。社叢は約1,200平方メートル程あり、樫の古木7本を中心とした森で、最大のものは目廻り6メートル、樹齢は700年余りと推定されます。他に楓、杉、桧等が混生しており、社域には羊歯類も多数自生しています。又、昆虫や小鳥も多数棲息している貴重な社です。平成3年3月 藤野町教育委員会
〔 全面通行止 〕 この先、八幡橋崩落のため通行止め。迂回をお願いします。
〔 迂回路 〕 ※ 橋を渡って上流へ向かい、「やさか茶屋」(県道521号線のバス道路)へ出る道が明示されている。
〔 迂回路のお知らせ 〕 橋台崩落の為、車両通行止めとなります。大変ご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。
崩落箇所:鎌沢入口〜登里線/通行止め期間:平成28年 月 日 〜 / 迂回路:八坂茶屋入口より鎌沢に行けます。
[ ※ 連絡先と電話は省略 ]
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