【 解説 】 ◆ 画像クリック拡大表示
〔 神ノ川ヒュッテのポスト 〕
|
|
2015年9月23日撮影(ポストは1つ) | 2018年4月30日撮影(ポストが2つになっている) |
ヒュッテに駐車料金を入れるポストが新たに設置された。最初にヒュッテを訪れたのは2015年だった。ヒュッテ周辺の山に登ることがあるかもしれないと思い、ヒュッテ探訪を計画した。コース設定でヒュッテを検索したところ、駐車場があることを知った。この時は、とりあえず車は使わずに[ 神ノ川入口バス停 − 神ノ川ヒュッテ − 犬越路 − 用木沢出合(ようきさわであい)− 西丹沢自然教室(現「西丹沢ビジターセンター」)バス停 ]のルートを歩いてみた。駐車場利用も念頭にあったので、朝早い時間帯での駐車料金の支払い方法などを知りたかった。入口の赤いポスト(登山届の投函ポスト)に駐車料金も一緒に入れるということがわかった。ポストは1つしかなかった(左端の画像)。この赤いポストを見たときは「郵便ポスト」と思ったが、もしかすると「郵便+登山届+駐車料金」の3者兼用だったかもしれない。今回(2018.4.30)は車を使い、駐車場を利用させてもらった。左側のポストには、車両番号をかいた封筒に駐車料金300円を入れて投函した。右側のポストには登山届を提出した。赤いポストが2つあるのを見て、内心とても嬉しかった。かつて駐車料金の支払い方法を根掘り葉掘り聞いてしまったこと、資材運搬用(加入道山(かにゅうどうやま)避難小屋の改修に使う資材)のヘリコプターを待つ「社長さん」もいらっしゃって、運搬作業の人たちやおばさんも交えて、楽しい会話を交わしたひとときが懐かしく思い出された。社長さんにもらった2個のおにぎり、特にゴボウのおにぎりの味が未だに忘れられない。その節は大変お世話になりました。本当にありがとうございます。
〔 長者舎(ちょうじゃごや)のいわれ 〕
昔、美しい娘をつれて落ちのびてきた武将がいました。ある日、その娘の折花姫があやまって川にぞうりを流してしまい、下流の人にわかり追っ手にとらえられました。その後、この武将一家の住まいからこの付近を長者舎という地名がついたといわれています。神奈川県
〔 ヤタ尾根(熊笹の峰線) 〕
ヤタ尾根は別名・熊笹の峰線と言われ、神の川林道の神の川公園先が基点である。この登りは1km1時間を要する直登の登りであり、この登りが終わると神の川林道を横切り、ここからはブナ等の森林となり、丹沢を代表するブナ林で熊笹の峰となる。基点より2時間半を要する。 神の川ヒュッテ管理会・NPO北丹沢 山岳センター
ヤタ尾根園地略図 | 檜洞丸方面 |
|
| 〔 熊笹ノ峰の位置 〕 「熊笹ノ峰」をインターネットで検索すると、場所が記入されている地図に行き当たる。「ヤタ尾根園地略図(左の画像)」に示された場所から少し檜洞丸よりの位置になっている。標高「1523m」の数値が記入されている。略図の「熊笹ノ峰」の位置に「矢駄尾根分岐」の名称が書かれている。正確な「熊笹ノ峰」は、この地図に記載された場所なのかもしれない。国語辞典で「峰」を調べてみる。「みね(峰):山の頂上(のあたり)。いちばん高い所」となっている。峰が「山の頂上のあたり」と考えれば、「ヤタ尾 根園地略図」に示された場所が「熊笹ノ峰」でもいいように思う。「略図」なので正確な場所を示す意図で書かれたものではないかもしれない。峰が「山の頂上。いちばん高い所」と考えるなら、檜洞丸方面の、ちょうど休憩ベンチの先に見える木の階段を登ったあたりが「いちばん高い所」になりそうだ(右の画像)。いずれにせよ、「標高 1523m」地点に「熊笹ノ峰」の標柱があればいいのかもしれない。「略図」と上記「ヤタ尾根は別名...」の説明がとてもわかりやすかった。そのまま残しておきたいと思う。[ ※ 左はペイント補正画像 ]
〔 檜洞丸の名前の由来 〕
南面の檜洞沢の源頭の頂なので南面側では檜洞丸と呼んだ。丸は山頂を表す言葉です。
〔 犬越路(神奈川の景勝50選) 〕
西丹沢には、武田信玄に関する伝説がいくつもありますが、その信玄が小田原城を攻めたときイヌを先頭にここを越えたとも、またそれが地名の起こりだともいわれています。それに、西丹沢のおもな尾根筋では樹林ばかりなのに、ここだけが明るい草地だというのも、この峠をいっそう特色づけています。(ここは足柄上郡山北町と相模原市の境です)
神奈川県
〔 犬越路の由来・読み方 〕 「犬越路」を『三省堂 日本山名事典 改訂版』で調べると「いぬこえじ」の読み方で掲載され、「武田信玄が、小田原の北条氏を攻めたとき、犬を先導にしてこの間道(かんどう)を越えたことに由来する」と書かれている(清音/左の画像)。「熊笹ノ峰」に設置されている方角案内板もアルファベットで「いぬこえじ」の読み方になっている(清音/中央の画像)。犬越路には「 go 」のアルファベットで「いぬごえじ」の読み方が記載されている(濁音/右の画像)。清音の「こ」と濁音の「ご」の両方の読み方が見受けられる。清音の「いぬこえじ」の読み方に少し違和感を感じるのは、自分が「いぬごえじ」の濁音の読み方に慣れてしまっているせいかもしれない。自分はこれからも無理に「いぬこえじ」と言わずに、自分にとって自然な「いぬごえじ」の読み方でいこうと思う。
|