【 解説 】 ◆ 画像クリック拡大表示
〔 関東ふれあいの道 〕 関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方、一都六県をぐるりと一周する長距離自然歩道で、総延長は1,665kmです。東京都八王子梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、大平山、筑波山、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。美しい自然を楽しむばかりでなく田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことのできる道です。より多くの人々が利用できるよう10km前後に区切った日帰りコースを144コース設定し、それぞれ起終点が鉄道やバス等と連絡するようにしてあります。
〔 ごあんない 〕 東京都のルートは、起点の八王子梅の木平から、ゆるやかな起伏の続く都県境尾根を経て、奥多摩山地を南から北に横断する変化に富んだルートです。明治の森高尾国定公園、都立高尾陣場自然公園、秩父多摩国立公園の三つの自然公園区域を通って奥多摩町上日向までの延長74.4km、7コースが設定されています。
〔 富士見のみち 〕 陣場高原下 ◄[ 14.7km ]► 上川乗
東京都コースの中で標高の最も高い「茅丸1,019m」があり、起伏に富んでいる。生藤山〜浅間峠間で雑木林から見え隠れする富士山がみごとです。
生藤山:標高990m、山頂からの眺めがよく、特に富士山の展望は絶景である。
〔 鳥のみち 〕 高尾山口駅 ◄[ 19.4km ]► 陣場高原下
景信山から陣場山に至る周辺一帯は、生息する鳥の種類の多いところです。
景信山:標高727m、関東平野を一望できる。/ 明王峠:相模湖など南側の眺望がよい。
陣場山:標高857m、山頂やその周辺一帯には、サクラ、カシワの木が多くみられる。また、富士山、丹沢、奥多摩の山々の展望が素晴らしい。
〔 陣馬山(じんばさん)について 〕 陣馬山は、東は東京都八王子市上恩方(かみおんかた)町、西は神奈川県相模原市緑区佐野川字和田峠(さのがわあざわだとうげ)、南は同区澤井字陣場(さわいあざじんば)に接し、標高855メートルで、山頂には三等三角点があります。陣馬山の名は、戦国時代に北条氏と武田氏が対陣したことから、陣張(じんばり)山と言われたものが、後に陣馬(じんば)山(陣場)と呼ばれるようになったと伝えられており、天正年間には、甲斐武田氏(かいだけだし)の狼煙台(のろしだい)があったとされています。昔から展望の山として有名で、山頂からは360度、まさに十三州の眺望が楽しめます。頂上付近は
草原となっており、子供や高齢者でも登れ、交通の便も良く、都心から手軽に日帰りできるハイキングコースとして親しまれている山です。 [ ※「陣馬山から良く晴れた日に見える主な山々(注意:これは南側(後ろ)の展望図です)」の写真と山の名前を省略します ]
〔 カラ類の群れ 〕 冬枯れの雑木林を歩いてゆくとカサコソと小さな音をたてながらゆっくりと移動してゆく鳥の群によく出あいます。よく見てみるとたいがいは数種類の鳥を見分けられます。カラ類の混群です。春夏の繁殖期には別々に行動していたシジュウカラ・ヒガラ・ヤマガラ・コガラ・エナガ等のカラ類に、ときにはメジロ・ウグイス・コゲラ等も加わって一緒に行動するようになるのです。 (左:スキャナー画像)
〔 夏鳥 〕 春から初夏にかけて日本に渡ってきて子を育て、秋に去ってゆく鳥を夏鳥と呼んでいます。夏鳥には素晴らしい名歌手がそろっており、夜明け頃に訪れると空が白みはじめると共に森の奥から、谷間から湧き上がってくる小鳥たちのコーラスに圧倒されます。 (左:スキャナー画像)
〔 関東ふれあいの道 〜 鳥の道 〕 このコースは景信山・明王峠・陣馬山と尾根道をたどり、和田峠にくだって陣馬高原下バス停まで歩きます。高尾山からの縦走路として四季を通じて利用者も多く、奥多摩・丹沢・道志方面の眺望にすぐれています。また雑木林から杉・桧の植林地まで植生の変化に富んでいるため、生息する野鳥の種類も多く、四季折々にその姿・鳴き声が楽しめます。
〔 東海自然歩道 一丁平 〕 一丁平から小仏城山までの歩道の両側は、山ザクラの並木となっていて春の季節にはすばらしい眺めとなります。またこの付近は小鳥の声がよく聞かれるところです。
〔 明治の森 高尾国定公園 〕 この公園は国の明治100年記念事業の一つとして、東京都八王子市郊外の高尾山麓から高尾山頂大見晴、一丁平、小仏城山にかけての標高600メートル程度の山陵部一帯で高尾山国有林を中心として指定されたものです。高尾山は古寺薬王院の寺領時代からの、もみ、あかまつ、かや、すぎ、ぶな、かしなどの針広混交の高齢巨木の自然林を構成して東京近郊ではまれにみる自然状態を保有している。
公園面積:770ヘクタール / 指定年月日:昭和42年12月11日 林野庁 東京都
〔 願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり) 〕 諸々(もろもろ)の願いが叶いますようにと念じ、「願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)」をおくぐり下さい。つぎに大錫杖(しゃくじょう)を鳴らして、さらなる諸願成就をご祈念下さい。(かなうわ守は、御札場(おふだば)にて授与いたしております)
〔 東京都指定天然記念物 高尾山のスギ並木 〕 平成22年3月 建設 東京都教育委員会
所在地:八王子市高尾町2177/指定:昭和27年11月8日
高尾山薬王院境内の参道に植えられたこのスギ並木は、参道下にある巨杉とともに都内ではまれにみられるもので、その数はおよそ十数本を数えます。昭和41年9月24日に当地域を襲った台風26号によってかなりの被害を受けましたが、巨樹がそろっています。この杉並木の中に見られる巨樹は、幹周り5.6m、高さ47.0mに達しています。なお、すでに老杉であるため、根もとに近いところは空洞化しているものもあります。
〔 東京都指定天然記念物 「高尾山 杉並木」〕 威容を誇った、巨大なる杉の並木は、昭和34年と41年の二度におよぶ台風災害により、その本数はかなり少なくなりました。しかし、現在残っている杉の樹齢は一千年に近いものが立ち並び、都内では他に例のない並木となっております。尾山薬王院
〔 市指定天然記念物 たこ杉(蛸杉) 〕
所在地:八王子市高尾町(高尾山参道11丁目)/指定年月日:昭和39年7月23日
高さ37メートル、目通り幹囲約6メートル、樹齢およそ450年の大杉で高尾山内にある都指定の飯盛杉に次ぐ大木である。「蛸杉」とは、「昔参道開さくの際、盤根がわだかまって工事の邪魔になるところから伐採しようとしたら、一夜にして根が後方に曲折した」との伝説とその根が「たこの足」に似ているところから呼ばれるようになったものである。平成24年3月31日 八王子市教育委員会
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