〔 石老山(せきろうざん)〕 相模原市 2018.3.25       ● 山のページへもどる
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【 解説 】
広小路(ひろこうじ)
 ここは昔、顕鏡寺の総門があった場所で、登山者、参拝者の休憩所でもあった。記念碑「石老山」は、昭和10年に横浜貿易新報社(現在の神奈川新聞社)が、神奈川の名勝史蹟を募集して、入賞した石碑で、これは県下名勝史蹟五十五佳選記念碑である。
 

石老山の岩の歴史
 石老山の登山道で見られる岩石は礫岩(れきがん/礫(れき)という直径2mm以上の石のかけらが泥や砂とともに固められてできた岩)という種類の岩石で石老山礫岩と呼ばれています。石老山礫岩は、今から約600万年前に、深さ数千メートルもある海溝(かいこう/海底が細長い溝状に深くなっている場所)にたまってできました。海底にあった礫岩が、現在、石老山で見られるのは、地球の表面を覆っている岩盤(プレート)の動きによって押し上げられて、山になったからです。

滝不動(たきふどう)
 岩屋の前の大石の上に絞龍(こうりゅう)の石像があり、悪魔を降伏させるような顔相(がんそう)である。この石像に岩上から滝がふりかかるので、これを滝不動という。昔は水量も多く参詣人(さんけいにん)がこの滝の水を浴び身を清め祈願したといわれている。今は、絞龍の石像はこわれ、顔相だけになっている。

仁王岩(におういわ(阿呼岩(あうんいわ)) 〕 ※ 「阿呼岩」の表記は「阿吽岩」の間違いと思われる
 平面に傾斜している巨岩と右側少し入ったところに直立した巨岩がある。左右相対(あいたい)して一対の岩となり、これを「仁王岩」または「阿呼岩」という。この場所は昔、仁王門があった場所ともいわれ、仁王岩の名がついたと思われる。左側の巨岩は、高さ約9m、横幅約12.5m、右側の巨岩は、高さ約7m、横幅約9mである。

駒立岩(こまたていわ)
 この駒立岩は山中最も有名な巨岩で伝説も秘めている。石老山顕鏡寺建立(こんりゅう)の始まりで、京都高家の宮人(みやびと)三條殿(さんじょうどの)の若君武庫郎(むこを)と八條殿(はちじょうどの)の姫君が、今から一千年の昔、名馬にまたがり住居とする岩窟(がんくつ)を探す時、この岩で休憩したといわれ、岩上には馬の蹄(ひずめ)や寝た跡(あと)がある。岩の大きさは、高さ約11m、横幅約17mである。

力試岩(ちからだめしいわ)・文殊岩(もんじゅいわ)
 大きい岩の上に直立した小さい岩が「力試岩」である。大きい岩が「男岩」で周囲約3.5m、高さ約1.6m、小さい岩が「女岩」で、周囲約2m、高さ約1.6mである。昔、力持ちの人達が力試しをしたと伝えられている。右側にある大きい岩を「文殊岩」といい、岩のように重い罪も文殊の智恵(ちえ)はこれを救うといわれて、参拝者はこの岩肌にさわってあやかるのである。岩の大きさは高さ約12m、横幅約17mである。

〔 津久井の名木 蛇木杉(じゃぼくすぎ) 〕  相模湖地区まちづくり会議 平成25年3月設置
科目:スギ科スギ属/樹高:20メートル/樹齢:推定約400年/管理者:顕鏡寺
特徴:常緑高木。巨大なスギの根が二本露出しており、その姿があたかも大蛇が寝そべっているかのように見えることからこの名がつけられました。
「蛇木杉」の読み方を相模湖観光協会へ問い合わせたところ「ジャボクスギ」との丁寧な回答をいただいた。ここに記載し感謝の気持ちにかえさせていただきます。ありがとうございました。

〔 東海自然歩道 顕鏡寺(けんきょうじ)
 今から千百年余り昔のこと。当時の宮人、三条貴丞(さんじょうきじょう)卿の若君武庫郎(むこお)と八条(はちじょう)殿の姫君の子として生まれた男の子は、岩若丸(いわわかまる)と名付けられ、若君は子供との再会の証として、鏡を割って一片を渡し、道志法師となって諸国行脚に出た。その後成長した岩若丸は父母と再会。岩若丸は僧となって源海(げんかい)上人と号し、古い石の山から寺の号を石老山といい、鏡から顕鏡寺と呼んだといわれています。
 神奈川県 自然環境保全センター自然保護公園部自然公園課 (046)248-0323

〔 神奈川の名木100選 顕鏡寺のイチョウ 昭和59年12月選定[和名:イチョウ(イチョウ科)]〕
 幹がまっすぐに高く伸び、樹高では県内で最も高いイチョウである。
 樹高:42メートル/胸高周囲:5.4メートル/樹齢:約400年(推定)
 イチョウは、中国原産の落葉高木で、その仲間は古生代から中生代にかけて栄え、日本にも化石が産出する。1科1属1種の雌雄異株の裸子植物である。樹高45メートル、胸高周囲14メートル、樹齢約2000年に達するものもあると言われている。
〔 相模原市指定有形文化財(彫刻)顕鏡寺の木造阿弥陀如来坐像
 顕鏡寺の木造阿弥陀如来坐像は、像高85.4cmの寄木造(よせぎづくり)で、現状は黒彩されています。この像の特徴は、上品で温和な表情、丸く自然に張る頬(ほお)、身体各部のやわらかい肉付け、浅く控えめな衣文(えもん)などで、11世紀に仏師(ぶっし)定朝(じょうちょう)が完成し、平安時代後期に全国で流行したいわゆる定朝様の特徴が残されています。※ この像は非公開になっています。
 指定年月日:平成19年4月1日 相模原市教育委員会

岩窟(がんくつ)
 この岩窟は、「道志法師(どうしほうし)」、「源海法師(げんかいほうし)」が住居とし、これを道志岩窟という。岩窟の中に「福一満虚空蔵尊(ふくいちまんこくうぞうそん)」が安置されており、顕鏡寺の寺宝とされている。顕鏡寺で行う小児虫留加持(しょうじむしどめかじ)はこの虚空蔵尊の霊験といわれている。岩の大きさは、高さ約7m、横幅約12mで、岩窟の中は奥行約5m、横幅約5m、高さ約2mである

蓮華岩(れんげいわ)・大天狗岩(おおてんぐいわ)
 この岩は、「散蓮華(さんれんげ)」のような岩なので、蓮華岩といわれる。やや登って右側奥に、直立した天狗の鼻のような岩があり、これを「大天狗岩」という。岩の大きさは「蓮華岩」高さ約3.5m、横幅約8m、「大天狗岩」高さ約14.5m、横幅約16mである。

石老山(せきろうざん/標高 702.8m)
 ここは石老山の頂上です。山の中腹にある石老山顕鏡寺は有名で、寺の山号をとってこの山を石老山と呼ぶようになりました。正面には標高1000mを越える丹沢の山並みが見えます。最高峰は標高1672.7mの蛭ヶ岳(ひるがたけ)です。天気が良ければ、右手に富士山が見えます。東海自然歩道は手前に二つの峰がある石砂山(いしざれやま)を越え、道志川を渡って西野々(にしのの)へと向かいます。そこからは山岳地帯となりますので十分な装備と、綿密な計画が必要です。神奈川県

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